虎造節 ~名演会~ 満員御礼

虎造節 ~名演会~ 満員御礼

出演者:(前列左から)井上仁也、八木健、石丸武三、広沢虎仁、広沢虎松(後列右から二人目) 伊丹明(曲師)

令和元年6月1日(土)、愛媛県松山市の国重要文化財・萬翠荘で、虎造節・名演会を開催しました。 第一部は、八木健創立名誉会長が、自ら新作浪曲を書き下ろした「廣澤虎造伝」を披露しました。昨年の「虎造誕生」に続いて、虎造が上京した頃を浪曲で紹介しました。続いて、昨年、第八回全国大会で優勝した石丸武三が「石松の金毘羅代参」を口演。巧みな表現力で登場人物を描き分けました。三人目は、井上仁也による「秋葉の火祭り」です。「次郎長伝」の長い物語の最初の話ですが、切れのよい啖呵と力強い節で会場を唸らせました。 第二部は、広沢虎松による、浪曲漫談と「森の石松三十石船道中」です。漫談のネタは、全て虎松によるオリジナルで、政治、経済などの時事問題を面白可笑しく批評します。高い知性と教養のある漫談に、年々、ファンが増加しています。トリは、広沢虎仁の「火の車お萬」です。国定忠治とお萬の馴初めも描かれている40分の大作ですが、会場を一体にさせる圧巻の口演でした。 ご観覧の方からは、「懐かしかった」「本格的な虎造節をありがとうございました」「令和の時代にも日本の文化を引き継いでもらいたい」「虎造さんのエピソードが分かり浪曲をもっと知りたいと思いました」「漫談も楽しかった」「曲師の演奏も素晴らしかった」「構成が良くどれも面白い内容でした」など多くのご感想をいただきました